第十七回

’18 7/29 SUN 公演 まで

あと

  • 第10回 全国学生能楽コンクール

名古屋名駅薪能とは


名古屋の夏の風物詩

薪能とは、野外に設置された能舞台の周囲にかがり火を焚いてその中で演目を演じる能。名古屋名駅薪能は、2002年から開催され今年で15年目になります。演目は能、仕舞、狂言と充実した内容になっています。JR名古屋駅のJRセントラルタワーズのタワーズガーデンに特設の会場を設置し、毎年2000人を超える観覧者が訪れています。2009年から学生を対象とした能楽コンクールも開催しております。


文化の場として生かしたかった

名古屋名駅ロータリークラブの実行委員の一人は、ミッドランドスクエアを見上げ心が躍る。タワーズの足元のガーデン広場で毎年七月に開かれる名古屋名駅薪能の発起人だ。
「名駅薪能」は02年、名古屋名駅ロータリークラブの能同好会が中心となって企画した。栄と違い、公共広場が少ない名駅前。「そこに新たにできたスペースを文化の場として生かしたかった」
鑑賞料は無料とした。初めは協賛金集めも難航し、一回限りのつもりだった。が、ふたを開けてみれば二千席に三倍以上の応募があった。「近代的な建築と、六百年の伝統の対比が受けたのでしょうか」。今はすっかり夏の夜の風物詩として定着した。



観世流二十六代目宗家の観世清和さん(47)もビルの谷間の能舞台に立つと、屋内の能楽堂では味わえない新鮮な感覚を覚える。初回から出演しているのは「行き交う人のざわめきや、車のクラクションが聞こえる開放感」に魅せられて。人が集まるターミナルだから、能を知らない若者も、外国人も足を止める。
「ビルの光や影、働く人の視線。舞台を取り巻く環境が変れば、それが新たな彩りになる」と実行委員の一人。いずれはタワーズとミッドランドを結ぶ回廊に舞台を移し、より多くの人へ届けたい─。そんな夢も描く。
(中日新聞2006年5月28日より)


JR東海 葛西名誉会長の挨拶

第16回記念名古屋名駅薪能の開催にあたって

今年も名古屋の夏を彩る名古屋名駅薪能が開催されます事を、心よりお祝い申し上げます。

大都市「名古屋」の玄関口、JR名古屋駅において、日本の伝統芸能である「能」を演じるこの非常にユニークな催しも着実に回を重ね、今年で16回目となります。これもひとえに財団法人観世文庫や名古屋名駅薪能実行委員会をはじめ、地元の皆様方のご尽力によるものと思います。

また、併せて開催される名古屋名駅薪能全国学生能楽コンクールも、今年で9回目となりました。名駅薪能が更なる拡がりを見せていることに対し、協賛する一企業として大変嬉しく存じます。

この大変意義深い行事が、今後も多くの皆様に親しまれることを期待いたします。


東海旅客鉄道株式会社 代表取締役名誉会長 葛西敬之

東海旅客鉄道株式会社
代表取締役名誉会長
葛西敬之


起源は平安中期

神事能の薪能。薪の宴の能の意という。陰暦2月の興福寺の修二会(しゆにえ)に南大門の芝の上で四座の大夫によって行われた能楽。幕末で絶えたが、近年簡略化して復興、5月11・12日に行われている。なお最近は、諸社寺などで薪能と名付けて、夜間に野外能を行うが、それは薪の火で照明する能の意に解した命名。薪の能。(広辞苑 第五版 より)